安田の長文ツイート

ツイッター:@xNelonex

負け

スポーツやクリエイティブ、何をするにしても、上には上がいてキリがない。環境にはネットが登場して上の存在を見る機会が存分に増えた。それが俺の場合は音楽ゲームだった。音楽ゲームはリズムのタイミングにどれだけ正確に合わせてタッチができるか得点を競うものだ。最初は楽しくやっていたものの、スポーツのような張り合いが出てきて、目的の半分は上位を目指すことになっていた。

でも俺には音楽ゲームの才能も、努力をする才能もなかったようで、上の存在に勝てる気がしなくなった。だから上位を目指すことをやめて単に楽しく音楽ゲームをしようと思った。でも人間の性なのか、どうしても人と比べてしまう。ネットを辞めればいいじゃんという意見はネットが必需品となった今の世の中では通用しない。ネットを辞めたとしても周りの人間が比較対象になってしまう。

だから俺はどうしたかというと、得点などの具体的な比較対象が生まれないことをしようと思った。しかし比較対象が曖昧になったとしても、上位の存在を知ってしまってからは、自分との比較が発生して、満足ができなかった。

考えてみれば、人間は多種多様な分野で周りと競争をしている。そして「周り」の範囲がネットという無限に大きな大陸となったことで人は勝つことができなくなった。人が負け続けるのを止めるにはどうしたら良いのか。それは孤独になることだ。はい、無理ですよね。無理です。完全に孤独な人間はいません。今できることは、自分が見る周りの範囲をできる限り狭めて負ける回数を減らすことか、人間から競争意識をなくすことだけです。もしかしたら競争意識が無い人間もいるかもしれない。いや、その人間の中に競争意識のない人格があったとしても、必ず競争意識がある人格もあるはずだ。人間は負け続けるしかないのです。