安田の長文ツイート

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公務員試験に落ちた

ぽいぽいぽいぽいぽ ぽいぽいぽ ぴー♪

 

今の一文でブラウザバックした人は多いだろう。それでも残ってくれた方々に向かって日記を書いていこうかな。

 

実は公務員試験を受けていました。市役所です。理由は親に勧められたから。個人的にもIT業界以外の選択肢として公務員が一番いいと思っていたから。なのに、9月になってから公務員試験を受けることを決意したからもう一つの市の募集しか残っていなかった。募集期間もギリギリだったのでわざわざ車で1時間運転して直接応募書類を提出しに行った。

 

そして10月に一次試験が実施されることになり、勉強を始めたのだが、全然内容が覚えられない。誰が何をしたかとか全然覚えられなかった。俺が勉強する人間でもなかったこともあり、勉強も次第にしなくなった。そのうちに一次試験の日を迎えてしまった。

 

落ちるとわかっていても「公務員試験を受けた」という実績を得て親を納得させるために試験会場へ向かった。試験は案の定全く分からず、勉強したところでさえ一切出なかった。他の市町村と違って問題傾向が偏っていた。もう全部勘でマークシートを埋めて提出した。試験時間が余ったので試験会場内でスマホを弄っていた。なぜそのまま帰らないのかというと、親に試験時間の最後まで諦めずに挑戦したことをアピールするためだ。

 

そして月日は経過し、親に期待の言葉をかけられてプレッシャーを浴びながら一次試験の結果を見た。落ちているだろうと思っていた。しかしそこには俺の番号が書かれていた。一次試験が通ったのだ。努力をしなかったにせよ、喜びが溢れてきた。ここで俺の公務員に対する志望度が跳ね上がった。二次試験の面接とプレゼンテーションのためにハローワークで添削してもらったり、色々な人にアドバイスをもらって練習した。

 

緊張しながら二次試験の日を迎えた。まずはプレゼンテーション。ここは特に失敗することもなく完了させた。1時間もロビーで他の受験生と隣り合わせになって座って待った後、最後の面接に挑む。ここで失敗が生じた。面接の前に自分のアピールポイントを話すのだが、それが3分間もあることを知らされていなかったのだ。俺のアピールは1分くらいで終わり、面接官に「まだ時間が残っていますが、アピールはもうよろしいですか?」と聞かれて俺は「はい、以上です。」と答えてアピールタイムは終了してしまった。これが一つの失点であると思う。面接では「この市役所を受けた理由はなんですか?」と聞かれて「ありきたりな理由ですが昔からこの市の豊かな自然に触れて魅力を感じていたのでまたこの市で暮らして貢献したいと思ったからです。」と馬鹿みたいな回答をしてしまった。どうして俺は面接で余計なことを言ったり正直に言ってしまったり、マイナスになるようなことを言ってしまうのだろうか。

 

それでも受かっているのではないかと静かに期待をしながら1ヶ月も待った。結果が公表される日が近づくにつれて俺の不眠は悪化し、朝まで眠れない退屈な夜を何度も過ごした。その間中はずっと落ちていたらどうしようと不安でしょうがなかった。寝不足の中、ついに結果が公表される時間を迎えた。市のウェブページを何度もリロードした。薄眼を開けながら結果を見る。

 

……………..俺の、番号は、無かった。

 

虚脱感、虚無感、無力感、様々な負の感情が俺の中で溢れ出し、笑いが出てしまった。あはははははは。次第に市に対して怒りが湧いてきた。市の募集要項が書かれた用紙をおもむろに取り出し、粉々に破り捨てた。そのままゴミ箱に投げつける。もちろん粉々の紙吹雪はゴミ箱に入ることはなく、部屋中に飛び散った。これだけでも俺の怒りは治らず、他に受けていた企業の募集要項やパンフレットを取り出して次々に粉々に破り捨てた。部屋に飛び散る紙が雪のように舞っていく。まるでスノードームのようだ。キレーイ。あはははは。

 

時はすでに12月で、もちろん民間企業はすでに募集を終了しており、残っている企業はもう2社しかなかった。もう終わったのではないか。俺はどうしたらいいのか。公務員に対する怒りと落ちた悲しみ、どうしたらいいのか分からない嘆きだけが残った。

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